天涯孤独の身を、スイーパーのハインツに拾われたカナメ。ハインツは自分が持てる“殺す”技術をカナメに叩き込み、彼女はそれに応えた。その鍛錬の日々はカナメを毅然とした少女へと成長させていく。
そんな折、育ての親であるハインツが殺される。相手は特異能力を持つスイーパー、魔女シルビア。しかもその背後には街を仕切るファミリーがついている。
圧倒的不利の中、カナメはシルビアを倒すことを決意するが……。
師であるハインツさえ地に伏した魔女に果たして勝算はあるのか!?
第9回 電撃ゲーム小説大賞<選考委員奨励賞>受賞作品。
死体と血の臭いしかない薄暗い闇の中、カナメは孤独も感じずに、ただ闇の向こうを見据えている。
(P.95)
ナイフ使いの少女と魔女たちの、殺し合い。
孤児であった少女・カナメは、一流の殺し屋・ハインツに育てられ、ナイフによる殺人技術を身につけた。
そして彼女は、『魔女』に殺されたハインツの復讐の為、魔女を抱えるファミリーに殴り込みにいく……。
一巻は子供時代のカナメとハインツの話がちょっと、後はずっとファミリーに喧嘩売る話。
ストーリー性自体は、主人公であるカナメがあんまり喋らないこともあり、そんなに躍動感あふれる、というものではありません。
ちょっと会話を挟んだらすぐ戦闘。また戦闘とアクションを前面に押し出しています。
しかし……早っ。てゆうか強っ。
中ボスクラスの敵さんも5・6ページ程度の出番で成仏。
問答無用に強いです。
カナメがいかに強いか、は分かったけど、その分周りが弱く見える。
ちょっと敵さんレベルが低いかも。
途中からカナメの独壇場。
ちなみにキャラの中で一番好きなのはサブリナ。
電波受けてんじゃないの?って感じの意味不明な発言と外見が。
戦時にはほとんど役立ないんですけど。
奨励賞をとった作品だけに、描写がかっこいいです。淡々としてるけど。
かっこいモノ好き、暗〜いの好き、殺し合い好きとかいうひとは読んでも面白いと感じれると思います。
『シャープ・エッジ2 sink in the starless night (2)』 』 作者/坂入慎一 (中上) 電撃文庫 イラスト/凪良(nagi) |
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writer:ソラカケ →bk1/→Amazon | |
キラという少女とカナメが出会ったのは、星の無い夜。行き倒れ寸前の少女を連れ帰ったのはカナメの気まぐれだったかもしれない。少女は何も語らず、カナメも敢えて聞きはせず。その不思議な共同生活は数日間続き、そして少女は去っていった。それは日常の中に埋もれていくささやかな事件のはずだった――。 |