○灼眼のシャナ (中上) 作者/高橋弥七郎 イラスト/いとうのいぢ 電撃文庫
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『灼眼のシャナ』シリーズ・レビュー 作者/高橋弥七郎 (中上) 電撃文庫 イラスト/いとうのいぢ |
writer:ソラカケ |
「僕が、とっくに死んでいるだって!?」 存在なき男の子と、燃える萌える紅い女の子の、戦いと青春の学園ストーリー。 作者は『A/Bエクストリーム CASE-314[エンペラー]』 で第8回電撃ゲーム小説大賞<選考委員奨励賞>を受賞した高橋876。 一言で言うと「燃え萌え」小説。 平凡な高校生・坂井悠二は、突然襲ってきた怪物に喰われてしまう。 ボーイミーツガールでアクションで学園。 「シャナ」は二つのパートから成り立っています。 主人公の悠二は「すでに存在が無い」とはいえ、曲がりなりにも高校生。 「シャナ」で優れている点は、人間関係の描写です。(”人”外な者もいますが) その日々の生活はとても人間味あふれるもので、そこら辺の漫画や小説とは比にならない出来です。 そしてアクションですが、戦うのはちっちゃな女の子です。 ……相手によりけりですが、とても強いです。 敵役の存在理由もいろいろとあります。 絵は「ハルヒ」なども描いているいとうのいぢ。 学園モノとして、なかなかいい作品です。
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『灼眼のシャナ (1)』 作者/高橋弥七郎 (中上) 電撃文庫 イラスト/いとうのいぢ |
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writer:ソラカケ →bk1/→Amazon | |
新学期が始まったばかりの高校生・坂井悠二は、いつものように“日常”を生活していた。だが、彼はある日突然、“非日常”に襲われる。人の存在を灯に変え、その灯を吸い取る謎の男、フリアグネに襲われたのだ。悠二の“日常”生活は壊れた。しかし同時に、彼の前に一人の少女が現れた。少女はフリアグネから悠二を護るため、悠二のそばで生活を始める。悠二は感謝を込めて御礼を言うが、少女はこう呟く。「おまえは、もう『存在していない』のよ」自分はすでに死んでいる!?存在亡き者、悠二が考え、思うこととは…!?奇才・高橋弥七郎が贈る、奇妙な学園ストーリー。 「これが、現実だって?」 「……こうやっている間にも、誰かが喰われたり、消えて忘れ去られたりしてるのかな」 存在なき男の子と、燃え萌える紅い女の子の、戦いと青春の学園ストーリー。 主人公はなんの変哲もない、ただの高校生・坂井悠二。 そして炎髪灼眼の少女と出会うこととなります。 彼女は『紅世(ぐぜ)』という異界からやってくる『紅世の徒(ぐぜのともがら)』たちを討滅するために、強大な力を持つ『紅世の王』である魔人・『天壌の劫火』アラストールに選ばれた討滅者・フレイムヘイズであり、『燐子(りんね)』に襲われたために存在を失くし、その存在の消滅によって生じる歪みを和らげるための代替物である『トーチ』で、その中でも特殊な『ミステス』である悠二を守るために彼と行動を共にすることになった。 ……造語の山で、初めて読む人には優しくないつくりとなっています。 とにかく、その炎髪灼眼の少女は悠二の学校に(堂々と)忍び込み、使命のために彼を守ることになります。 ちなみにタイトルの『シャナ』というのは、悠二が名を持たない少女に対してつけた名前です。 途中悠二とシャナの天然漫才やクラスメートたちとの会話を交えた、軽い感じで話が進み、戦いの場面になると一転して真剣な戦闘モードに切り替わります。 シャナの戦闘時の力強さ、それ以外の時の無垢な少女らしさのギャップもまたいいです。 舞台設定の説明が難解なのが欠点ですが、学園モノとしても、アクションモノとしても良い作品です。 |
『灼眼のシャナ (2)』 作者/高橋弥七郎 (中上) 電撃文庫 イラスト/いとうのいぢ |
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writer:ソラカケ →bk1/→Amazon | |
『すでに存在亡き者』だった悠二。彼は自分の存在の消失を知り絶望するが、その内に秘める宝具『零時迷子』の能力でどうにか普段通り生活していた。 この世の人でもなく、"紅世の徒"でもない、異能を繰る討ち手たち。 存在なき男の子と、燃える萌える紅い女の子の、戦いと青春の学園ストーリー。 第二巻にして早々に破局する二人。 そしてマー様登場。 そして佐藤&田中コンビや吉田さんにもスポットが当てられます。 渋いじーさんには触れません。 悠二とシャナは心のすれ違いをどう解消するのか? |
『灼眼のシャナ (3)』 作者/高橋弥七郎 (中下) 電撃文庫 イラスト/いとうのいぢ |
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writer:ソラカケ →bk1/→Amazon | |
「――ゆかりちゃんは、ずるいよ」 乱れた襟元と裾を直しながら、青息吐息の美少女は殺戮の開始を告げる。 存在なき男の子と、燃える萌える紅い女の子の、戦いと青春の学園ストーリー。 おかしいなぁ。 今作の特徴。 登場人物。 この巻単体では人様に薦めにくいですな。 なんといってもこの変態兄妹。濃すぎ。 今作はW巻と一帯のストーリー。 佐藤&田中のこともあり、マー様レギュラー陣入り。 寸止めですので、読み終わったらさっさと4巻を読みましょう。 |
『灼眼のシャナ (4)』 作者/高橋弥七郎 (中中) 電撃文庫 イラスト/いとうのいぢ |
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writer:ソラカケ →bk1/→Amazon | |
「にえとののしゃな、だ!」 熱く強い気持ちが、胸を痛いほどに焦がす。ティリエルから受けた痛みなど押し流してしまうような、より強い紅蓮の力が、炎髪に灼眼に双翼に溢れる。 存在なき男の子と、燃える萌える紅い女の子の、戦いと青春の学園ストーリー。 いつのまにか吉田さんがシャナの最大の敵になっています。 ヘカテさん初登場。 口絵といえば、シュドナイが本性出してます。 それと表紙絵は三巻とセット。 今回のマー様。 戦いに挑むシャナと悠二。 戦いに明け暮れた4巻でした。 |
『灼眼のシャナ (5)』 作者/高橋弥七郎 (中中) 電撃文庫 イラスト/いとうのいぢ |
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writer:ソラカケ →bk1/→Amazon | |
「決めた。 私は絶対フレイムヘイズになる」 とうとう、なった。 存在なき男の子と、燃える萌える紅い女の子の、戦いと青春の学園ストーリー。 今回は回想ストーリー。 口絵を見たら一目瞭然。 しかし今までと違って敵役が悪趣味な連中ばかり。 そう、メリヒムです。 重要キャラとしてはヴィルヘルミナ。 前作では名前しか出てこなかったペルペオルが登場。 近作はかなり文章に力を入れています。 そういえば巻末に付録的な感じでいとうのいぢコーナーが設立されました。 いままでの学園ものとは一味違う、過去のストーリー。 |
『灼眼のシャナ (6)』 作者/高橋弥七郎 (中中) 電撃文庫 イラスト/いとうのいぢ |
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writer:ソラカケ →bk1/→Amazon | |
人との交わりを知らずに生きてきたシャナ。 彼女は、一人の少年と出会い、今までにはない不思議な感情に芽生えた。 |
『灼眼のシャナ (7)』 作者/高橋弥七郎 (中中) 電撃文庫 イラスト/いとうのいぢ |
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writer:ソラカケ →bk1/→Amazon | |
坂井悠二はすでに死んでいた――。 |