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3月2日 水曜日 (D-human) 過ぎ去った日々は虚しく…… ただ、悔しさだけが僕の胸に…… ≪最近読んだ本≫ 『皇国の守護者9 皇旗はためくもとで』(著:佐藤大輔/中央公論社C★NOVELS) 評価:上中 娘は強張った顔で新城を見つめた。意志が強い、というより懸命にそうあろうとしているようだった。なかなかの勇気だ、少なくとも僕よりはましだとかれはおもった。 小さな掠れた声が訊ねた。 「おまえはだれか」 短銃と鋭剣を納めた新城は丁寧に一礼した。 「近衛嚮導聯隊、新城直衛中佐であります。逆賊どもの殲滅に参りました」 「だから、みなを殺したのか」 『皇国の守護者』最新刊 逆賊を討つべく、近衛部隊が皇居へと進撃する。皇都動乱、遂に決着!! 9巻が出るまで、あと1年は覚悟してましたが……いやはや、新刊が早く出るのはいいことです。 この巻から、新城の旧友達も全員が軍に復帰。みんなイイ味出してます。 つーか新城率いる近衛嚮導聯隊、オールスター感が強すぎ。そりゃ編成されて間もない部隊ですから、兵隊の錬度は低い。でも、それを補って有り余る部隊中枢の豪華さ。 兵の錬度が十分な段階までになったら、こいつらに勝てる軍はいないんじゃないのか? って思うくらいの豪華さ。 しかしまぁ、戦記モノには主人公最強主義は当てはまらないわけで。彼等だって戦場に出れば、兵站やら何やらでいろいろと苦しめられるのでしょう。 9巻のラストで新城がブチ切れた(そりゃまぁあんなことがあったらなぁ……)ので、〈帝国〉との戦争は今後どうなっていくのか。非常に楽しみである。 唯一気に入らなかったのは、巻末付録のイラスト。 またのり氏よ、イメージが崩れる絵をありがとう。いくらでも感謝の言葉を述べてあげます。だから……お願いだから、しけたみがの氏に戻してくれ。 こんな絵を載せるなら、いっそのこと巻末付録のイラストは止めて欲しい。冗談抜きで買う気が失せる。 今回は表紙の絵のクオリティーが高いだけに、そこが余計に悔やまれる。 『皇国の守護者』って、戦記モノにしては読み易い気がしてならないのですが、他の作品ってどんな感じなんですかね? 『A君(17)の戦争』よりはコテコテ感が強いんですけど、本格的な戦争の雰囲気を出そうとするなら仕方のないことです。 『皇国の守護者』と『A君(17)の戦争』って、《佐藤大輔=豪屋大介》説が生まれるくらい似てる作品なんですよね。 実際、『皇国の守護者』を軽くしてファンタジー色をさらに加えたら『A君(17)の戦争』そのものにしか思えないわけで。 ああ、『A君(17)の戦争』の新刊も早く読みたいな……。 ≪ん〜む……≫ 検索エンジンに引っかからないのは、いったい何故なのだろうか……。 一日だけGoogleで引っかったんだけどなぁ。それ以後消息が不明に……。 もしかして、ヤバいモノ載せちゃってる? |
とあり、また、
とあります。ここから作者がどのような物語を目指し、どのようなラストを描きたかったのかわかりますよね。 |
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3月9日 水曜日 (D-human) 重要なのは認識だ。 全ては認識することから始まる。 ≪書評というか感想というか……≫ 『私の優しくない先輩』(著:日日日/碧天舎) 評価:地雷(ランク外) 抜粋なし。ヘタに載せるとネタバレになりそうで怖いッス。 この本、実質140ページを切るほどの薄さ。そのくせハードカバーだから高い。 読むつもりの人は、背表紙側の帯は絶対に見ないで下さい。もろネタバレです。 見てしまった私は、本編を20ページ程度読んだ時点でラストが予測できてしまいました。しかもドンピシャで……。 これは出版社のミスだと思うのですが、そこらへんどうでしょう? 千秋に薦められた『12月のベロニカ』も先が読めて面白くなかったのですが、これはそれ以上。もうボロボロ。 面白くない。とにかく内容が薄い。 『ちーちゃんは悠久の向こう』もでしたが、“勢い”というか“パワー”というか……そういうモノが足りない。 この程度で読者の心を動かせるのか? って感じでした。 でもまぁこれはあくまでも私の感想で、ソラカケは結構気に入ってるみたいです。 ま、大衆向け作品ですね。セカチューとかが好きなら読んでもいいんではないでしょうか。 とりあえず私には全く合いませんでした。 ≪体調不良≫ なにやら中耳炎にかかってしまったような……。 左耳がかなり痛い。頭痛までしてくるし、微妙に喉の方まで痛みが……。 腹の調子は戻らないしなぁ……。 テストは頭痛・腹痛との闘いです。結果なんて気にしま……す。……やっぱり気になりますよ。もう受験生ですからね……。 |
……まだ試験終わってなかったので、こんなバカなことしていられませんでした。試験頑張ろ。 |
3月12日 土曜日 (D-human) テスト終わったー でも勉強せにゃー ≪最近読んだ本≫ 『クビシメロマンチスト』(著:西尾維新/講談社ノベルス) 評価:上中(ある意味で上上) 「英語話せるのか?」 「中学校は出てるよ。それに、言葉が通じない奴にもナイフは刺さるよ。もっとも――」零崎は薄く、嫌味っぽく言った。「お前のナイフは刺さらないだろうけどな」 戯言シリーズ2巻目。 西尾維新が“萌えキャラ殺し”と呼ばれるようになる原因を作った作品です。 まぁ読めばわかります。マジでぶっ殺しちゃってますから。 『ネコソギラジカル』の後でコレを読み返してみると、やっぱりいろいろと繋がるところがありますね。 『ネコソギ』での《いーちゃん》と《ノイズ》の会話と、『クビシメ』での《いーちゃん》と《零崎人識》の会話。何気に繋がってると思ったのは俺だけでしょうか。 しかしまぁ、《いーちゃん》の説明に“ゴドーワード”とか付いてもおかしくないんじゃないんスかねぇ。ま、マスター・オブ・バベルには程遠いッスけど。(『空の境界』参照) こういう伏線(?)を探すのも結構面白いですよ。 |
《口調が……》 |
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