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最新の日記






 

3月1日 火曜日 (千秋)
 

まわる世界は円じゃなく螺旋?
今日も昨日の繰り返しの様に

 
●最近読了した本について言えば、
 
 
 『ドラゴンマガジン 4月号』 (富士見書房)
 
 最近のDMは面白い。付録もあるし、特別読み切りもあるし(今月は『A君(17)の戦争』)、『スレイヤーズ VS オーフェン』の企画も気合いが入ってる。どうやら特製カラーBOX入りで、CD-ROMがついて、A5判で、6月発売らしい(『リナ VS オーフェン』のことね)。
 いや、これは富士見ファンタジア自体が頑張っているということか。文庫の発売日前から3日連続カウントダウンメルマガが来たりするし。後はこれに富士見ファンタジア文庫の装飾替えとか大幅な改革があればすごいんだけどな〜。ま、富士見ファンの私としては今の状況は嬉しい限りです。富士見ガンバ!
 
 
 ・『BLACK BLOOD BROTHERS』
 
 巻頭特集が4ページ(見開きで2ページ)ありました。ああ、ミミコとジローが……、カーサ姉が!(意味不明)
 で、本編の方は日本刀キャラが出てきました。日本刀最高! ということでかなり満足です。あれ、でもこいつって2巻の冒頭に書かれている『老牙ニザリ』とは違うのか? あ、血統自体が暗殺家業なのか。納得。(自己完結野郎)
 
 
 ・『フルメタル・パニック! 燃えるワン・マン・フォース』
 
 あんまり話し進まねえな〜。ん、『オン・マイ・オウン』が過激すぎだったからちょっと『ワン・マン・フォース』は物足りないかも。とっとと物語が動いて欲しい。というかテッサ出して(こればっか)。
 
 
 ・『まぶらほ』
 
 えー。いまさら夕菜ルートはいりません。凛です。凛を出しなさい。とっとと凛ちゃんとくっつけー!(バカ)
 
 
 ・『伝説の勇者の伝説』
 
 ミラー隊長のお話。短編集の書き下ろしで登場したあの人も登場します。というかこの話って『伝勇伝 8』の後のお話ってことになってるの? なんかなぁ……。ちゃんと時系列順にやって欲しいです。
 
 
 巻末の5月号の予告を見ると、次はすごいことになりそうです。「神坂一」「秋田禎信」「賀東招二」から重大発表があるとのこと(「小説を創ろう!」みたいなことにならなきゃいいが……)。でもって付録はDVDがついてくる、と。す、すげ〜。やる気あり過ぎですね、富士見さん。
 
 
●最近購入した本と言えば、
 
 
 『ディバイデッド・フロント 3 この空と大地に誓う』 (著:高瀬彼方/角川スニーカー文庫)
 
 うおお〜キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!。ついに最終巻! 今日ゲットできるとは思っていなかったです。なにせ地方ですから。『銀盤カレイドスコープ』は手に入らなかったけど、それ以上に『ディバイデッド・フロント』の方を楽しみにしていたので、結果オーライ。とっとと読むぞー!
 
 
●それ以外のことについて言えば、
 
 
 《鬱病気味……》
 
 今までDのことを“鬱病患者”とからかっていましたが、ちょっと自分も鬱病の気が……。昨日の黄昏時から急激に鬱になってきました。今は結構大丈夫だけど。でも、本当に鬱だと歩くこともままならないんですね。学校から帰る気がしませんでした。
 
 
 《あ、明日誕生日だ》
 
 何故かふと、そんなことに気付く。昨日友人に「誕生日いつ?」って質問された時は全然意識していなかったのにな。というか一歳年食うことについてまったく感慨がありません。これって幸せなことなのでしょうか?
 子供の頃はプレゼントと早く大人になりたくて誕生日を待ち焦がれ、大人になったら老いていくことへの焦燥に駆り立てられる。こう考えると今が一番幸せな時期なのかも知れません。でも誕生日をで迎えるとはな……幸せがどうのこうのという前に、人間のあり方として問題がありそうです。





3月2日 水曜日 (D-human)

 過ぎ去った日々は虚しく……
 ただ、悔しさだけが僕の胸に……

≪最近読んだ本≫
皇国の守護者9 皇旗はためくもとで』(著:佐藤大輔/中央公論社C★NOVELS)

 評価:

 娘は強張った顔で新城を見つめた。意志が強い、というより懸命にそうあろうとしているようだった。なかなかの勇気だ、少なくとも僕よりはましだとかれはおもった。
 小さな掠れた声が訊ねた。
「おまえはだれか」
 短銃と鋭剣を納めた新城は丁寧に一礼した。
「近衛嚮導聯隊、新城直衛中佐であります。逆賊どもの殲滅に参りました」
「だから、みなを殺したのか」


 『皇国の守護者』最新刊
 逆賊を討つべく、近衛部隊が皇居へと進撃する。皇都動乱、遂に決着!!

 9巻が出るまで、あと1年は覚悟してましたが……いやはや、新刊が早く出るのはいいことです。
 この巻から、新城の旧友達も全員が軍に復帰。みんなイイ味出してます。
 つーか新城率いる近衛嚮導聯隊、オールスター感が強すぎ。そりゃ編成されて間もない部隊ですから、兵隊の錬度は低い。でも、それを補って有り余る部隊中枢の豪華さ。
 兵の錬度が十分な段階までになったら、こいつらに勝てる軍はいないんじゃないのか? って思うくらいの豪華さ。
 しかしまぁ、戦記モノには主人公最強主義は当てはまらないわけで。彼等だって戦場に出れば、兵站やら何やらでいろいろと苦しめられるのでしょう。
 9巻のラストで新城がブチ切れた(そりゃまぁあんなことがあったらなぁ……)ので、〈帝国〉との戦争は今後どうなっていくのか。非常に楽しみである。

 唯一気に入らなかったのは、巻末付録のイラスト。
 またのり氏よ、イメージが崩れる絵をありがとう。いくらでも感謝の言葉を述べてあげます。だから……お願いだから、しけたみがの氏に戻してくれ。
 こんな絵を載せるなら、いっそのこと巻末付録のイラストは止めて欲しい。冗談抜きで買う気が失せる。
 今回は表紙の絵のクオリティーが高いだけに、そこが余計に悔やまれる。

 『皇国の守護者』って、戦記モノにしては読み易い気がしてならないのですが、他の作品ってどんな感じなんですかね?
 『A君(17)の戦争』よりはコテコテ感が強いんですけど、本格的な戦争の雰囲気を出そうとするなら仕方のないことです。
 『皇国の守護者』と『A君(17)の戦争』って、《佐藤大輔=豪屋大介》説が生まれるくらい似てる作品なんですよね。
 実際、『皇国の守護者』を軽くしてファンタジー色をさらに加えたら『A君(17)の戦争』そのものにしか思えないわけで。
 ああ、『A君(17)の戦争』の新刊も早く読みたいな……。


≪ん〜む……≫
 検索エンジンに引っかからないのは、いったい何故なのだろうか……。
 一日だけGoogleで引っかったんだけどなぁ。それ以後消息が不明に……。
 もしかして、ヤバいモノ載せちゃってる?





3月4日 金曜日 (千秋)
 

ようやく逢えたね もうダメかなと思ったね…
けどあなたがいるから僕はいる
すれちがってこの街に生きる

 
●最近読了した本について言えば、
 
 
 『ディバイデッド・フロント 3 この空と大地に誓う』 (著:高瀬彼方/角川スニーカー)
 
 す、素晴らしすぎる……!
 今作品のみなら 評価 上上 シリーズ全体では 評価 
 まさかこれほどの作品になるとは……! 私的今年度最優秀ライトノベルは『ディバイデッド・フロント 3 この空と大地に誓う』で決定です!
  『ライトノベル・ファンパーティー』で何に投票しようか本気で悩んでいたんですが(それくらい今年度は2003年度に比べて面白い作品が少なかったように思えます。去年は『Dクラ』があったことですし)、やっと一冊決定いたしました。というかこれに4票分入れたい(あと一票はもちろんBBB)。それくらい面白かった。
 とにかくこの感想を見ている方は急いで書店に駆け込み、2100円かけて『ディバイデッド・フロント』シリーズ全巻をすぐさま購入・読了することを強く勧めます!(一番のオススメは高瀬彼方のサイトからアソシエイトで購入することですが) 皆さん、急ぎましょう!
 
 ……さてさて。キャッチセールスじみた口上は終わりにして、そろそろ冷静な評価をはじめましょう。
 高瀬彼方と言えば、心理描写それも暗い女の子の内面を書くことに関しては右に出る者はいません。もはやこれは通説ですよね。
 しかしながら今回、高瀬彼方はさらなる飛躍を遂げたように思います。とにかく心理描写がハンパじゃないんです。出るキャラ出るキャラ素晴らしい心理描写をかましてくれます。もちシンクロ率100%です。
 主人公・土岐英次、宮沢香奈、楢崎一流はもちろんのこと、中年オッサン・羽生良輔、新キャラ・朝霧和磨の内面描写まで余すところなく魅せてくれます。
 特に羽生さんのところは良かったです。一セクション分しかないところなんですが、との接し方について話すシーンは本編の流れからは少し離れつつも非常に魅力的な場面でした。
 ラストも救いのあるラストで良かったです。まぁ救いのあるラストを期待していない方もいるかも知れませんが、私は大満足でした。(でもあれって救いとは少し違うんですけどね……)
 
 一人称という書き方の中で登場人物は、自分の心に問いかけ、冷静に気持ちを整理していく。だが物語はその登場人物一人で成り立っているものではなく、他の登場人物もまた同じように悩み、行動し、そしてその結果自分以外の人物の心に何らかの影響を及ぼしていく。
 『ディバイデッド・フロント』はこのように物語を語る時の技術としては最高レベルのものに達していると思います。もちろん構成の部分でいささか甘い部分がありますが(一流のところはもっと書き込むような出来事・構成であっても良かったと思うし、ラストではもうちょっと余韻に浸らしてほしかった)、その欠点を補って余りあるほど『ディバイデッド・フロント』は素晴らしい作品でした。
 
 ではまとめとして、『ディバイデッド・フロント』とはどのような作品であるか?
 それを3巻の作者のあとがきを引用しつつ、書き記しておきたいと思います。
 まず、

 たとえ世界がどのような形で存在するにせよ、「世界が絶望的な状況である事」と、「世界に絶望する事」との間には巨大な隔たりがあると思うのです。前者は客観的な認識であり、後者は個人的な諦念です。たとえ我々を取り巻く世界がどんなに過酷なものであれ、それに屈するか屈しないかの最後の選択肢は、世界と向き合う一人一人に委ねられていると私は思います。

 とあり、また、

 この物語には「絶対に正しい誰か」なんて登場しません。むしろ登場人物の誰もがちょっとずつ何か間違っていて、でもそれぞれの立場で精一杯頑張っていて、その繋がりの中で一人じゃ歩けないような険しい道を歩いていくような、そんな物語を目指したつもりです。
「ディバイデッド・フロント」は、それぞれの環境でそれぞれを取り巻く理不尽な何かと戦い続ける全ての人に捧げる戦歌(バトルソング)です――。

 とあります。ここから作者がどのような物語を目指し、どのようなラストを描きたかったのかわかりますよね。
 そして一読者たる私は、その物語、ラストがとても素晴らしいものだと思いました。
 
 最後にもう一度だけ念を押しておきます。『ディバイデッド・フロント』を読んでない方は今すぐ読むべきです。そして読んだ後には、自分たちの周りに潜む“理不尽な何か”と戦い、生きていこうと思うはずです。
 
 
 いやしかしいっぱい書いたな。まぁ今年度最高作品に推すぐらいだから、これぐらいでちょうどいいか。
 
 
 
●それ以外のことについて言えば、
 
 
 《テストかかって来いやーー!》
 
 ここまでほとんどゼロ時間勉強できた私。まぁ学生にとっては挨拶みたいなものですよね。「全然勉強していない」って。というか真顔で「俺今回、マジ勉強しているから」ってなことを発言しようものなら、二度と鉛筆が握れないようにその場でフクロです。ということで私の発言を真に受ける学生はこの世にいない、という素晴らしい演繹法が完成してしまうわけですが(どこからどこまでも穴だらけです)、私は本当に勉強していませんから!
 3学期は中間テストがなくてタダでさえ範囲が広いというのに、この私の態度はある意味「挑戦」であると思います。すなわち「ひきこもりのラノベ読みは現実(テスト)を打ち破れるのか?」……ゴングが鳴る前にタオルが投げ込まれました。 
 
 ってな学生の挨拶は程々にしてテスト勉強頑張りましょう<嘘だったのかい。
 





3月8日 火曜日 (千秋)
 

自分の為に走れるのなら
そのためだけに守れたなら

 
●徒然考えてみれば、
 
 
 《ライトノベルは新しい表現方法?》
 
 
 以下の情報はまいじゃーさんの3月5日の記事経由で得たものです。
 
 まったくライトノベルを読んだことのない本読みが、ライトノベルを読んだらどんな反応を返すのか?――そんな疑問に答えるかのような実例が一つ、ここに挙げられています。『ミナミノミナミノ』の本やタウンによる各レビュアーの書評。(参考・モノグラフ自由帳・3月4日記事
 ここに寄せられたレビュアーの戸惑い、意見を要約すると「挿絵が読者である自分の想像力を限定してしまう」ということになるのではないでしょか。
 昔から「読書は想像力を養う」と言われます。しかし、それが挿絵のあるライトノベルになると「想像力を限定してしまう」と、ここでは主張されているわけです。
 ん〜確かに納得できる節があるのも確かですね。実際自分がライトノベルを読む時も絵に頼っていることは多いですから。一般小説の名前を挙げられたときには「あぁ、あのストーリーのやつね」という風に記憶をたどりますが、ライトノベルの場合「あぁ、あのキャラが出てくるやつね」といった具合に「キャラクターの顔・姿」を思い浮かべるてから思い出す場合が圧倒的に多いです。
 こういう自分の経験則から考えていくと、「あれ? もしかしてライトノベルと一般小説って別物?」なんて思ったりするわけです。
 だってどのように記憶しているかは、過去のその時点でどのように受け取ったのかと同意義であり、受け取り方に差異があるのならばそれは送り方――“表現”の部分で差異がある、という風に考えられるのではないでしょうか。
 紙の上にただテキストをちりばめ、想像・受け取り方のすべてを読者に委ねてしまう「一般小説」と違って「ライトノベル」は、ある程度イラストによって読者にイメージを与える、または想像を限定するわけです。ここではイラストは単なる装飾以上の意味をもたらしていると考えられます。
 
 まぁここまでのことを簡単にまとめてしまうと、「ライトノベルは新しい表現方法である」という考え方もできますよね、ということを私は言いたいわけなのですよ。
 もし「ライトノベルは新しい表現方法である」という風にライトノベルを見ることができれば、今まで紛糾してきた『ライトノベルの定義』に一つの答えを出すことができます。すなわち、「イラストのついているものがライトノベルである」という答えが。
 ……なんかダラダラ考えた割に普通の結論に着地してしまいましたね。
 でもまぁ型苦しい定義論については横に置いておくとしても、「ライトノベルは新しい表現方法である」という見方をすることによって色々な疑問に答えは出せそうではあります。
 例えば「一般小説とライトノベルの違いは?」という疑問について言えば、「表現の手法がまったく違うのだから、全くの別物である」と答えることができますし、「乙一の『GOTH』ってライトノベル?」と聞かれたら、「イラストがないから違う」と言えます。
 でも、ちょっと待ってください。小野不由美『十二国記』はどうなんでしょうか?
 「イラストのついているものがライトノベル」と定義するなら、“講談社ホワイトハート”で出版された『十二国記』「ライトノベル」であるが、“講談社文庫”で出版された『十二国記』「一般小説」である、となってしまいます。中身の文章は全く同じなのに、出版の形態によって「ライトノベル」になったりならなかったり。……だんだん胡散臭くなってきましたね。
 もっと胡散臭いことについて考えれば「どこまでがイラストなのか?」という疑問も出てきます。『博士の愛した数式』の表紙の絵は果たして“イラスト”なのでしょうか? その他諸々の一般小説の装飾をいかにして“イラスト”“たんなる絵”に区別するのでしょうか?
 ……ん〜イマイチうまくいきませんねぇ。結局最初の状態に戻ってしまったようです。やっぱりちと強引すぎましたか。
 
 ここまで考えてきたことはダメになってしまいましたけれど、↑の記事からわかることは「読者によっては一般小説とライトノベルの受け取り方に差異が生じる」ということ以外にもいろいろありそうです。
 ま、今日はこれぐらいで。
 
 
 
●それ以外のことについて言えば、
 
 
 《テスト始まったり、模試が返ってきたり》
 
 昨日は模試が返ってきました。……けっこう凹んだので、プラネテス見て癒されることにします。テスト週間だけど気にしません。一気に13話見ました。そしたらテストがヤバかったです。たぶん赤点です。もうダメです。……orz。
 
 
 《iPod……》
 
 iPodを不調のまま放って置いてここまで来てしまいました。推測するにバッテリー系に問題がありそうです。うう、有料修理になりそうだ……。刻印しちゃったし……。お金無いよう……。頼むよApple……。
 






3月9日 水曜日 (D-human)

 重要なのは認識だ。
 全ては認識することから始まる。

≪書評というか感想というか……≫
私の優しくない先輩』(著:日日日/碧天舎)

 評価:地雷(ランク外)

 抜粋なし。ヘタに載せるとネタバレになりそうで怖いッス。

 この本、実質140ページを切るほどの薄さ。そのくせハードカバーだから高い。
 読むつもりの人は、背表紙側の帯は絶対に見ないで下さい。もろネタバレです。
 見てしまった私は、本編を20ページ程度読んだ時点でラストが予測できてしまいました。しかもドンピシャで……。
 これは出版社のミスだと思うのですが、そこらへんどうでしょう?
 千秋に薦められた『12月のベロニカ』も先が読めて面白くなかったのですが、これはそれ以上。もうボロボロ
 面白くない。とにかく内容が薄い。
 『ちーちゃんは悠久の向こう』もでしたが、“勢い”というか“パワー”というか……そういうモノが足りない。
 この程度で読者の心を動かせるのか? って感じでした。
 でもまぁこれはあくまでも私の感想で、ソラカケは結構気に入ってるみたいです。

 ま、大衆向け作品ですね。セカチューとかが好きなら読んでもいいんではないでしょうか。
 とりあえず私には全く合いませんでした。


≪体調不良≫
 なにやら中耳炎にかかってしまったような……。
 左耳がかなり痛い。頭痛までしてくるし、微妙に喉の方まで痛みが……。
 腹の調子は戻らないしなぁ……。
 テストは頭痛・腹痛との闘いです。結果なんて気にしま……す。……やっぱり気になりますよ。もう受験生ですからね……。





3月11日 金曜日 (千秋)
 

ああだったりタッタッタッラ
鼻歌も出る頃...
風がさらに吹き荒れ! 雲が散って晴れ!!

 
●最近読了した本について言えば、
 
  
 『ホーンテッド!』 (著:平坂読/MF文庫J)
 
 評価 
 
 ソラ大推奨中の『ホーンテッド!』読了。バ、バカ小説だ……。もちろんシリアスもありますが、……やっぱりバ(ry。
 端的に説明すれば、西尾維新から戯言を少し引いて、救いとラブコメを足したような小説……うん、たぶんこれで合ってる。
 主人公の戯言具合は“いーちゃん”より軽めで安心して読めます。というか『戯言』シリーズの方は作品の根底に暗いものが流れているのに対し、『ホーンテッド!』「戯言めいた楽しい日常」が根底にあるので、明るく楽しく読めます。また、シリアスするところはシリアスしていますので、シリアスを期待している読者も裏切られることはないのではないかと思います。
 とにかくオススメ。 
 
 
 『ホーンテッド! 2 コトコトクライシス』 (著:平坂読/MF文庫J)
 
 評価 
 
 一巻からシリアスを引いて、ラブコメたっぷり壊れた世界をたっぷり付けあわせると、『ホーンテッド! 2』が出来上がります。なんかお手軽ですね(待て。
 シリアスがなくなってしまったので同時に“救い”という要素も消えてしまったのですが、それを補って余りある程この“バカっぷり”はすごかったです。
 少しこじつけがましいですけど、ねじ曲がった“壊れた世界(愛)”の方も面白かったですし。でも何と言うか複雑です。主人公があれだし。
 とにかく一巻を買った人はこの二巻目を買っても損はないと思います。ただ少し、前とは趣向は変わりますが。
 
  
●最近購入した本と言えば、
 
 
 『ROOM NO.1301 #5 妹さんはヒロイック?』 (著:新井輝/富士見ミステリー文庫)
 
 ゲットできました、ROOM最新刊。今回はあの“妹”さんが中心に話が進むようで。……蛍姉さんはどこ行ったんだ?
 
 
 『銀盤カレイドスコープ vol.4 リトル・プログラム:Big sister but sister』 (著:海原零/集英社スーパーダッシュ文庫)
 
 ようやく購入『銀盤カレイドスコープ』最新刊。今回はタズサの妹さんが主人公らしいです。あれこれも妹? まぁいいや。まいじゃーさんはいつも通り絶賛しておられたので、期待の最新刊です。
 
 
●それ以外のことについて言えば、
 
 
 《ジント×ラフィールはラブラブです》
 
 試験週間に入ってから、よく再読をしています(現実逃避)。
 というかですね、ジント×ラフィール(『星界』シリーズ)ラブラブなわけですよ! あまりにもラブラブすぎて『星界』シリーズは全部再読してしまいました(ダメ人間)。
 今まで自分が読んできた物語の中で一番ラブラブなカップルを挙げろと言われたら、間違いなくこの「ジント×ラフィール」を挙げますね、はい。
 この微妙な空気感が、あのお互いの気遣いが、……とにかく最高なんです!
 森岡先生、とっとと『星界の戦旗 5』だしてください(懇願)。ジント×ラフィール多めで(重要)。
 もう一回再読しようかな〜。WOWOWで録画したビデオ全部見ようかな〜。ああ、どうしようか……。

 ……まだ試験終わってなかったので、こんなバカなことしていられませんでした。試験頑張ろ。
 





3月12日 土曜日 (D-human)

 テスト終わったー
 でも勉強せにゃー

≪最近読んだ本≫
クビシメロマンチスト』(著:西尾維新/講談社ノベルス)

 評価:(ある意味で上上

「英語話せるのか?」
「中学校は出てるよ。それに、言葉が通じない奴にもナイフは刺さるよ。もっとも――」零崎は薄く、嫌味っぽく言った。「お前のナイフは刺さらないだろうけどな」


 戯言シリーズ2巻目。
 西尾維新が“萌えキャラ殺し”と呼ばれるようになる原因を作った作品です。
 まぁ読めばわかります。マジでぶっ殺しちゃってますから。

 『ネコソギラジカル』の後でコレを読み返してみると、やっぱりいろいろと繋がるところがありますね。
 『ネコソギ』での《いーちゃ》と《ノイズ》の会話と、『クビシメ』での《いーちゃん》と《零崎人識》の会話。何気に繋がってると思ったのは俺だけでしょうか。
 しかしまぁ、《いーちゃん》の説明に“ゴドーワード”とか付いてもおかしくないんじゃないんスかねぇ。ま、マスター・オブ・バベルには程遠いッスけど。(『空の境界』参照)
 こういう伏線(?)を探すのも結構面白いですよ。





3月15日 火曜日 (千秋)
 

じらすリラックス まだもう少しあと
それまでココで どこも行くなと
ゆらいだ絵で もがく我流のアート
深々とおろす 根も浅いSTART

 
●最近読了した本について言えば、
 
 
 『ROOM NO.1301 #5 妹さんはヒロイック?』 (著:新井輝/富士見ミステリー文庫)
 
 評価 
 
 なんなんだろうな、このラノベ。前巻までの怒濤の展開はなりを潜め、今回は日奈とシーナのキャラを深めるだけとなっていたが、なぜだか面白い。ダラダラと無駄な会話が何行に渡って続いていてもそれを厭と感じない、むしろ楽しんで読めている。ん〜不思議だ。
 というかROOMみたいな作品自体、小説全般を見回してもなかなか無いのではないだろうか。ある意味で誠実で、ある意味で滑稽無糖なキャラクターが繰り広げる、とてつもなく変で生々しい恋の探求物語。こうやって文章にしてみると、文学あたりにはなんかありそうだな〜と思うけど、実際にROOMを読んでみるとやっぱり「ないよな〜」と唸ってしまう。
 そんなことをつらつら思っているときに海燕さんの文章を読んだら、ああなるほどな、と少しだけもやもやとしていたものが晴れた。読者はイラストのキャラと共にROOMの世界に入っていくわけだが、そこで繰り広げられているのはイラストとは違う次元にある生々しい “別次元の物語” 。そのギャップこそが面白さの源であり、困惑の原因な訳だ。ふむふむ。
 でそこでさらにふと、こんなことを思ってしまう。じゃあ今までライトノベルには “別次元の物語” は存在しなかったのか、ということ。数多く存在するライトノベルの中でROOMの他に一つくらい “別次元の物語” あったっていいじゃないか、と思って本棚を見回してみるが存外、見つからない。
 こうやって考えていくと、ROOMってものすごく珍しいライトノベルなんだな、と納得して終わってしまった。海燕さんと同じになってしまうけど、ま、ROOM自体よくわかんないんだから仕様がないか、と。
 
 
 『銀盤カレイドスコープ vol.4 リトル・プログラム:Big sister but sister 』 (著:海原零/集英社スーパーダッシュ文庫)
 
 評価 
 
 今回は妹のヨーコに焦点を当てた物語。あとがきによると『銀盤カレイドスコープ』は全くシリーズを意識せずに書きはじめたものらしい。ま、当たり前と言っちゃ当たり前か。ということでこの妹の話は『銀盤カレイドスコープ』の世界を広げていく上で出てきた話なのだろうと思う。でもこの世界ってこれ以上広がりようも無い気がするのは私だけ?
 ま、そんなことはともかく。面白かった〜。一巻のときからそうだが、非常に読ませる作品だと思う。これは海原零の一人称の文章力だけじゃなく、イラストもまた、この作品の力となっているような気がしてならない。
 絵師は鈴原ひろ。非常にうまい、アニメ絵的なイラストを描く人だ。ああ、ここでの「アニメ絵」という言葉は決して否定的な意味じゃない。むしろ肯定的な意味。だって「アニメ絵」って、私たち読者が一番見慣れている(?)画風で、一番動きを想像しやすい……と私が思っている画風だからだ。違うかな? ま、ここら辺は主観の話だから無視ってもいいかも知んない。
 ということでちょっとばかし主観のおり混ざった話をしていくと、『銀盤カレイドスコープ』はライトノベルでしかできない面白さを持っている、と思う。つまりはイラストと文章が共にうまく働いているということ。スケートリンクを華麗に滑る姿が目に浮かぶ……というような想像を手助けているのには、海原零の文章と鈴原ひろのイラストであると切に思うわけだ。
 まぁそんなこんなで、「『銀盤カレイドスコープ』は面白いよ」ってことが一番言いたい。読んで損無し。ライトノベルの代表作の一つになるであろう作品。(ああ、こんなグダグダな文章でいいのだろうか……。)
 
追記. そう言えば、ライトノベルの書評でイラストに直接触れているものってあんまり見かけないような……。もっとイラストについても言及した方がいいと思う。イラストも「ライトノベル」を構成する一要素なんだから。
 
 
●それ以外のことについて言えば、
 
 
 《 iWork '05 を使ってみた》
 
 iWork '05が手に入ったので、使ってみた。内容は「Keynote」「Pages」の二つ。感想を少し(いっぱい)書いときます。
 
・Keynote
 
 ん〜PowerPointよりはマシ、ってところでしょうか。いろいろな動きを付けれるところは素晴らしいと思いますが、如何せんテンプレートがしょぼい。スティーブ・ジョブズが作らせたソフトウェアらしいけど、アップルの制作チームが使っているかっこいいテンプレートは渡してくれないらしい。ん〜欲しいな……。
 
・Pages
 
 文章制作ソフト、ワードプロセッサ。すごい。こんなものが出てくるとは……。今までちゃんとした文章を制作する時は糞WordやEGWORDを使っていましたが(普段はテキストエディタですましてます)、はきり言ってワープロ使ってんのと変わりねぇな〜と愚痴りつつ使ってました。が、しかし。このPagesはすごい。まるで一枚の絵を描くように、文章を作ることができます。
 
 Pagesの機能を正確に伝えることはできませんが、「ホームページをつくるように」と言ったら伝わるでしょうか。(もちろんHP制作のようにコードを打つ必要なんかありませんから、何千倍も楽に文章が制作できますよ)
 というかPagesはホームページ制作を意識して作られているような気がしてなりません。「スタイル」や「シート」といった用語からも、その辺は推測できます。ハイパーリンクや映像を埋め込めたり、イメージの配置の仕方なんかは明らかにホームページ制作の分野です。
 Pagesがホームページ制作ソフトに似ているということはつまり、ネット上に多くある独創的なサイトが文章上で再現できるということとほぼ同義じゃないでしょうか。あなたが見る多くの素晴らしいサイトを紙面上に再現できると思うと、震えるものが無でしょうか? 無いか。
 
 まぁホームページ云々は置いとくとしても、テンプレートが優れているのは確かです。これは大学のレポートや企業での報告書を書かなければならない時、かなり役に立ちそう。ま、こちとらまだ大学生にすらなれていないですから、実感を持って言えないのが残念なところですが。ただ、テンプレートも数自体は足りていないと思うので自分で作らなきゃなりません。(そう言えばWordにもテンプレート機能ってあったけど、あれって何に使うんですか? 文章の位置とかを指定できなきゃ意味ないですよね)
 
 でここまでいいところばかり書いてきましたが、欠点が一つ。縦書きができません。これは結構痛い。唯一にして最大の欠点ってやつです。たぶん外国のソフトだからそこら辺の機能ついてないんだろうな〜とため息をつきつつ、この件に関しては諦めます。だってついてないものぐちぐち言ったって仕様がないでしょ。(ここらへんは信者入ってます)
 ま、総評としてはいいソフトです。Macユーザーの方は今すぐ、WordからPagesに乗り換えるべきだと思います。ええ。
 
 
 《過去日記、整理しました》
 
 過去日記に日付ごとにアンカーポイントを打ち込みました。あとCSSシートを添付させるため、テーブル一つ一つを作り直しました。疲れました。見やすくなっていれば、光栄です。
 

 《口調が……》
 
 日記を書いていて「口調」悩むことが多々あります。というか今日は最高潮。書評の方では「だ・である」口調で、戯言の方は「です・ます」口調に分けてみました。
 ん〜……。書評書く時はある程度言い切った方がいいのかな、と思って「だ・である」口調にしてみたんですけど……どうでしょうか。
 まぁそこら辺は悩みながらどうにかしましょう。
 






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