日記

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最新の日記








4月1日 金曜日 (千秋)
 

真夜中自由Time描いた思い思い中の先方
一辺倒 用はねー午前4時の夜明け

 
●最近読了した本について言えば、
 
 
 『ドラゴンマガジン 5月号』
 
 うわ〜〜すげ〜〜! テッサのDVDが付録でついてきました! 中身はアニメ『フルメタル・パニック』の設定集のようなものなんですが、私にはDVDがついてきたって言う事実の方が衝撃が大きいです。ホントにやったのかって感じです(だって富士見にはファンブックの前科がありますもんね)。これで富士見さんは汚名返上できましたね。
 
 さて、『スレイヤーズ VS オーフェン』についてですがP.156ページに申し込み用紙がありまして、注文したい方は5月9日(月)までにお近くの書店に申し込み用紙に記入して、持ち込んでくださいとのこと。
 ドラマガを購入していない方は富士見書房のホームページのココから申し込み用紙をダウンロードしてください。
 Web注文をしたい方はココで予約。5月1日までにネットで申し込んで、10日後ぐらいに「払込用紙」が届くらしいので、それをもってコンビニか郵便局で5月9日までにお支払いを、とのこと。でも5月1日に申し込んで、10日後に払込用紙が来ても5月9日には間に合わないよなぁ〜? 早めに申し込む事をお勧めします。
 あとココでも予約できそうです。
 予約しておかなければ多分手に入らないと思いますので、購入を希望する方は↑のいずれかの方法でご予約を。
 
 
 ・『BLACK BLOOD BROTHERS』 (著:あざの耕平)
 
 セイが登場するお話。本編ではセイって超越者みたいな印象があったのですが、このお話を見て印象が180°変わりました。大人げないよ、セイ……。コタロウとジローも空気読めよ……ミミちゃんが困ってるじゃないか……。
 
 
 ・『フルメタル・パニック! 燃えるワン・マン・フォース』 (著:賀東招二)
 
 やっと物語が動き始めました。本当にやっとです。でもまだまだ“燃え”が足りません。次の次ぐらいが山場かな?
 それにしても絵師の四季童子さんは本当に良く頑張っています。今回も巻頭に特集あったし。『召喚士マリア』の方も頑張ってるし。『BBB』の絵師である草河遊也先生もこれくらい頑張って欲しいものです……。
 
 
 ・『まぶらほ』 (著:築地俊彦)
 
 はぁ……(ため息)。結局何も進展してねぇよ……。夕菜が和樹と初デートの話だって言うから期待したのに……。結局夕菜がキレて終わりかよ……(愚痴々々)。ということでしっかりしてください『まぶらほ』。ホントに(単行本を)買うの辞めますよ?
 
 
 ・『キリサキ』 (著:田代裕彦)
 
 特別読み切りで『キリサキ』。本編の裏のお話、みたいなかんじでした。特に本編に絡んではいません。でもこれは本編を読んだ事のある方じゃないと面白くないのではないだろうか? でも本編読んだ事があっても、あんまり面白く無かったり(汗。
 
 
 ・『伝説の勇者の伝説』 (著:鏡貴也)
 
 ミルク隊長のお話でした。作者サイト曰く、長編にかなり絡んでくる内容だったらしいです。(というか鏡先生、女性モノに詳し過ぎ!)
 うーむ、やっと動き出した……という感じですか。というか今までミルクの存在意義がよくわからなかったり(爆。
 『伝勇伝』も大きく動きがした事ですし、本編最新刊期待してます。
 
 
●最近購入した本と言えば、
 
 
 『このライトノベル作家がすごい!』 (宝島社)
 
 一応買ってきました。あざの先生のために。で、最初にあざの先生のページを読んだわけですが……「今、注目している作家さんは?」「新人の方では……日日日さん」。……あざの先生……日日日がいいんですか? ホントに日日日が良いのですか? ……かなりショックです。(参考:『ちーちゃんは悠久の向こう』感想
 
 
 『ホーンテッド! 3 ラッシュ・アンド・ラッシュ』 (著:平坂読/MF文庫J)
 
 目次を見ると不思議な構成になっております。というか最初の言葉を辞書で調べて引用してくるって方法は、映画『パルプ・フィクション』で初めて見たなぁ……と感慨に耽っておりました。
 
 
 『小説 エマ 1』 (著:久美沙織/原作:森薫/ファミ通文庫)
 
 浅木原書店さんによるとかなりいい感じっぽい。原作ブレイカーって、おい(笑。いや、今回は壊してないらしいですよ、原作。良かった良かった。
 原作のマンガ最新刊『エマ 5』読みました。あとがきみたいなもので私は作者が女性である事を初めて知りました。え、ただの変態じゃなかったんだ、って驚いてました(笑。
 
 
●それ以外の事について言えば、
 
 
 《ソラの日記》
 
 今日の朝午前4時頃、いきなりソラから日記が届き、急いで私が掲載しておきました。一ヶ月半ぶりぐらいですが、そのぶん量は多めになっているようです。こういうの見ると安心します。ああ、ソラはまだ生きていたんだって(待て。
 
 
 《エイプリルフールですが……》
 
 4月1日といえば“エイプリルフール”ですが……特にネタを用意してません。すみません。凝っている事をやっているサイトもあるようですね。でもうちにはそんな余裕はありません。
 ああこれは嘘ではないんですが、私たちがこの前行った沖縄では今日から公務員、サラリーマン全員アロハシャツ着用で仕事するらしいです。……ホントですよ?
 
 
 《サイト改装&アクセス解析》
 
 今日は朝4時ぐらいにソラの日記をアップしたあと、昼の12時までずっとご飯も食べずにCSSいじってました。うなり声を上げながら一応トップページのCSSは完成……したと思います。というかこんなに私が頑張っているのに、Dとソラ成績上がらなかったらキレますよ? もう本気で。
 
 そういえば最近検索からの訪問者が多いです。それも『BBB』関係の検索ワードが多いみたいです。『BBB』ファンの存在を確かめれてうれしい限りです。あ、『BBB 3』の感想はこれです。
 でも見るところ、『BBB』の二次創作を探している方が多いみたいです。ん〜私も読みたいですねぇ、ジロー×ミミコとか。書こうかなぁ〜。でもなぁ時間がないし。ネタだけは考えておこうかな。
 
 




4月2日 土曜日 (D-human)

 ちっぽけな優越感
   抱いた事、ありますか?

≪……≫(Ver.2)
 そういえば『マリみて』の新刊が出たそうで。
 祐巳の妹はまだ決まってないそうで。
 サブキャラが凄く目立ってるそうで。
 まぁ、自主レイニー止めの私には関係ありませんが。


≪この前の書評、改訂版≫
『ストーンエイジKIDS 2035年の山賊』(著:藤崎慎吾/光文社 カッパ・ノベルス)

 評価

 ストリートチルドレンの中で最も活動的なグループ、「山賊」。
 国家の管理から離れ、独自の社会を築きつつある彼らを、鴉の群れを引き連れた巨大で凶暴な「人食い鳥」が襲う! そこには「権力」の意志が見え隠れするのだが…。
 そんな中、「山賊」のサブリーダー、クシーは不思議な少女と出会う。彼女の正体は!?
 バイオ・ビジネスが支配する管理社会の中で、置き去りにされた少年たちの心を活写する、圧巻のSFエンターテインメント。

「なあ……そろそろ名前くらい教えてくれてもいいんじゃないか」
 彼女の横顔を見つめながら、クシーは言う。その目もとや頬や顎の下に、炎の光が複雑な陰影を刻んでいた。薪からはじけた火の粉が、ほつれた髪のそばをかすめていく。
「……9(ナイン)」
 質問したことを忘れかけたころに、少女はポツリと答えた。

 『ストーンエイジCOP』の続編にあたる作品。
 上の説明にある《ストリートチルドレン》っていうのは、ぶっちゃけると子供のホームレスです。
 家を飛び出した子供達《ストリートチルドレン》が集まって出来たコミュニティのうち、狩猟採集などで生活の糧を得る連中を《山賊》と呼びます。

  ちなみに採集の中には、木の実などの他に、捨てられた機械のパーツも入ってます。なぜならSFだから。
 子供でも、集めたパーツを修理して使用したり販売したりしちゃいます。なぜならSFだから。
 だからストリートチルドレンでもPC使ってます。なぜならSFだから。
 12歳の少年でも、既に童貞捨ててます。なぜならSFだから。
 15歳の少女でも、何人もの男と寝ていて、仕舞いにゃ子供が出来ちゃいます。なぜならSFだから。
 子供が出来た少女、「父親が誰か分からないから、これは皆の子よ」的な発言もしちゃいます。なぜならSFだから。

 ついでに言うと、前作の主人公の方が今作の主人公より目立ってます。これもSFだから。
 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』におけるキラのように目立つ、前作の主人公。これは全て、彼の為のストーリー。
 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』におけるシンのように目立たない、今作の主人公。スポットライトが当たるのはヒロインとの絡み+αだけ。主人公としては、もはや噛ませ犬。

 戯言はこの程度にして、感想を。
 結局、この話は「子供のホームレス(+大人の援軍少々)と警察の戦い」みたいなもんです。
 まぁ、政治的な話も僅かながら関わってきますが、微妙すぎ。
 前作もそうでしたが、謎だけ出しといて答えを出さないまま終わってます。
 物語のスパイスとしては十分なんですけど、読者としては納得いきませんなぁ……。
 作者さん、さっさと続編出してください。

≪春休みが終わる〜〜〜≫
 休みが一週間を切っていますが、殆ど宿題が終わってません……。
 そろそろ修羅場猛怒に入らなければ……。
 






4月5日 火曜日 (千秋)
 

答えなんかないさって顔で
風にまかれて消え去ったモラトリアム
今まさに目の前に広がるリアル
そしておそれていた事が現実になる

 
●最近読了した本について言えば、
 
 
 『ホーンテッド! 3 ラッシュ・アンド・ラッシュ』 (著:平坂読/MF文庫J)
 
 評価 中中
 
 えー、私の思考がついていきません。1巻、2巻とあまりにも違いすぎており、どういう感想を述べればいいのかわかりません。思考停止。
 
 ……って、勝手に思考停止して終わっちゃいけないので真面目に考えます。
 1巻は面白かった。西尾維新っぽかったけど、面白かった。
 2巻も面白かった。内容も許せたし、「西尾維新みたい」という印象が薄れていって作者独自の作風が出来上がっていると思いました。
 で、この3巻。……ダメだ。1、2巻のように楽しめない……。
 
 たぶん私の癇に障ったところはですねぇ、「いい話をしようとした」ところでしょうか。前作までであんだけひっくり返されてきたので、主人公の心情変化を素直に納得できないというのもありましたが、この「いい話をしようとした」というのがこの作品を楽しめなかった最大の理由だと思います。
 1、2巻で「壊れた世界」を演出した『ホーンテッド!』シリーズがとる道は、“さらに壊す”か、“ギャグでごまかす”かしかないと思っていたわけです。実際1、2巻はこの二つのバランスをうまく調整しながら、面白い作品に仕立て上げていました。
 だがこの3巻では「壊れた世界」を直そうとした、それが私が面白いと思えなかった原因だと思います。壊れた世界の中でいい話をして、主人公を救おうとしたのがいけない。
 
 私の知る限りにおいて、「壊れた世界」(これはすなわち『壊れた自己』だと思っているんですが、それは置いておくとして)を創り上げた作品は西尾維新の作品群
『戯言シリーズ』『きみとぼくの壊れた世界』とこの『ホーンテッド!』以外思いつきません(『ちーちゃんは悠久の向こう』も、まぁ壊れた世界か……)。ただ見落としているだけかも知れませんが。
 
西尾維新は壊れた世界の中で、(表面には出さないけど)救いを求め続ける主人公を描き、しかし救いを与えずに“さらに壊す”。(ただし『ヒトクイマジカル』では、徹底的に世界を壊したあとに、“主人公自らが動くことによって”少しだけ救いを与えられたような気がします)
 方や『ホーンテッド!』では
“さらに壊れる”とは別の“ギャグでごまかす”という選択肢を取り入れ、西尾維新とは別の作風を編み出していったように思います。
 
 そして最初の話に戻るわけですが
、西尾維新は“主人公自らが動くことによって”壊れた世界を少しだけ救いました。だけれどもこの『ホーンテッド!』は“主人公は何もせずに、周りの情景(いい話)を眺めるだけで”壊れた世界を直そうとしたのです。私はここに胡散臭さを感じ、素直に楽しめませんでした。
 ということでちょっとがっかりの『ホーンテッド! 3 ラッシュ・アンド・ラッシュ』。次巻……どうなるのかなぁ……。
 
 
●気になることについて言えば、
 
 『ホーンテッド! 3 ラッシュ・アンド・ラッシュ』に引き続いて、平坂読先生についての話題。
 
 
 
《平坂読暫定直営ウェブサイト from HANDS 閉鎖について》
 
 4月3日に知った事ですが、平坂読先生のサイトが閉鎖したようです。残念です。
 理由は、
「仕事が忙しくなり、サイト運営に疲れてきた」
「ときどき嫌がらせのメール(ときにはウイルス付き)を送ってくる人がいること」
「ウェブ拍手やメールなどで時々、常識に欠けたコメントが送られてくること」

 などが上げられていますが、最大の理由は上のようなネガティブな理由ではなく、
創作に対する態度を見直すため、というものです。
 平坂読先生が言うには、とある作家の創作に対する文章を読んで
「サイト運営してライトノベル業界や出版社の愚痴を言っている暇は自分にはない。小説家として血反吐を吐く思いで創作にあたらなければならないのだ」と考えを改め、ホームページ閉鎖に思い立ったようです。
 私の要約した言葉で間違った解釈をしてはいけないので、作家本人の言葉を見て確かめてください。平坂読暫定直営ウェブサイト from HANDS

 しかし、本当に残念です。その閉鎖の理由はとても納得できるものであったとしても、残念でなりません。
 平坂読先生のサイトを初めて見た時は、非常に衝撃的だったのを覚えています。まぁ3ヶ月前のことだしね。
 いや、とにかく衝撃的だったんです。出版社の愚痴は言うし、自分の本を宣伝しているのか宣伝していないのかわからない文章があったり、特に驚いたのは他の創作物についての感想を述べていたことですね。一番驚きました。
 だってなかなかいませんよ? 他の創作物について感想を述べていらっしゃる方は。そりゃあ、「これがオススメです」という方はいらっしゃいますが、(多少選別していたとしても)読むもの読むものに感想を述べる方はいませんでした。私の知る限り。

小説というフィルターを通さない、平坂読という「個」の発言の場。

 そう。まさにこれなんです。作家という特別な職業に就いている人間であることと同時に、一個人としてサイトを運営する。平坂読先生が掲げていたこのサイトの趣旨は読者にとって非常に驚くべきものであったはずです。
 そしてこのアプローチは、今までのような固定化された創作者と消費者との距離を変える力を持った非常に有効な方法ではないでしょうか。
 生存報告ブログを立ち上げたときもそうでした。もはや過去ログが消されているのでウロ覚えですが確かこのような趣旨のことを言っていたように思います。「このような作家の交流を目指したコミュニティは収入が安定した大物作家がやるのではなく、私のような新人がやることに意味がある」……ホントにもう覚えてません。もしかしたら180°意見が違うかも知れません。しかし「売れている作家がやるのではなく、自分がやることに意味がある」と言ってたのは非常に覚えています。何をやるのかを忘れたところが非常に痛いですが……。
 とにかく。平坂読先生はこのように“自分がやってこそ意味のあること”を見つけて、実際にそれを実行してきました。これは凄いことではないでしょうか。
 
 (生存報告ブログの方にサイト閉鎖についての記事を寄せています。興味のある方は読んでみてください。)
 
 業界の現状を憂いて、それを変えるために誰かが何かをしなきゃならない。その誰かは決して平坂読先生である必要はありませんが、それでも「残念なことになったなぁ……」と惜しまずにはいられません。
 
 
●それ以外のことについて言えば、
 
 
 《春休みが終わるらしいです》
 
 よく知りませんが、もうすぐ春休みが終わるらしいです。よく知りませんが。
 よく知りませんが、宿題がまだ終わっていないらしいです。よく知りませんが。
 よく知りませんが、自分たちは受験生らしいです。よく知りませんが。
 ……がんばろ。
 
 




4月8日 金曜日 (千秋)
 

やるべき事後まわしにして ごまかし放題
徐々に煩悩増加して 全部ダラーと
それたまま進む 全部そのまま

 
●最近読了した本について言えば、
 
 
 『マリア様がみてる 妹オーディション』 (著:今野緒雪/コバルト文庫)
 
 評価 
 
 面白かった〜! ホント、この一言に尽きます。最盛期のマリみて再び、ってな感じでしたね。
 
 十一月に入った最初の月曜日。つぼみ三人が集まる中、由乃の爆弾発言が飛び出す。なんと、妹をオーディションで選ぶと言うのだ! 江利子さまが決めた妹選びの期限が迫っているのに、出会いのない由乃が考えついた計画。違和感を覚える祐巳だったが、祥子さまはなぜか乗り気で、祐巳を参加させようとする。翌日には新聞部もオーディションのことを知っていて、悩む祐巳は志摩子に相談するが!?
 
 構成が非常に良かったですね。祐巳が妹オーディションに感じた違和感を解消していきながら、由乃がノリで言い出したアイデアが地に足をつくようになって、その上で意外なキャラが登場してきて……という具合に手を休めることなくページをめくっていきました。10ページぐらい読んで寝ようと思っていたのに、気付いたら最後まで読み終わってました(笑。それくらい面白かった。
 あと
登場人物の心情が非常に納得できましたね。ここ最近のマリみてがイマイチだった原因は「登場人物に感情移入できない or 心情が納得できない」でしたが(まぁ逆に、ここ最近のマリみてには心情が必要とされるようなお話が無かったってのもありますが……)、今回はキャラクターの一挙一動が納得できるものでした。素晴らしい心理描写は素晴らしい構成を支える大事な要素の一つなので、今回はこの二つが非常にうまくいってたと思います。必然が噛み合っていた、とでも言う感じです。
 とにかく面白かった。
『レディ、GO!』〜『イン ライブラリー』の流れは結構ダラダラしていたので途中でマリみてを買うのを辞めた方もいるかも知れません。しかしこの『妹オーディション』は本当に面白かったので、(最近の5冊の中で話の進行に必要だったのは『特別でないただの一日』だけだと思いますので)途中で買うのを辞めてしまった方は『特別でないただの一日』と『妹オーディション』だけでいいので買って読んでください。『妹オーディション』の中に最盛期のマリみての兆しが見出せると思います。
 
 
<以下ネタバレ>
 
 可奈子の妹ルートは完全に無くなりましたな。まぁ可奈子が成長した結果こうなったので、ホッとしました。あの暗いキャラのままで妹争いに負けたのなら、本当に可奈子の立場無いですからな。
 可奈子戦線離脱より、祐巳の妹候補はほぼ100%、もう一人の方に決まってしまいましたね………でも作者もそこら辺考えているみたいで、うまーくドリルの心情にも厚みをつけていって、祐巳の妹として納得できるようなキャラを作っていってますね。まぁ今の調子なら許せるかな? どうだろ。妹のなり方にもよりますね。これについては次巻でわかることでしょう。
 しかし短編オンリーキャラだと思っていた笙子さんが出てきたときには驚きましたな。それもヒジョーにいいポジションで出てきた。ま、すぐ(祐巳&由乃の妹候補からは)退場になっちゃったけど、ちゃんと心情的な問題は解決されていたので良し。蔦子さんの隣にいるキャラが出てきたのはうれしいことだし。
 そして最後の由乃と江利子さまの追いかけっこ。いいオチがつきましたね。妹確定ですな。先の話だけど。私はマリみての中では一番、由乃が好きなので今回見せ場が多かったのはうれしかったです。
 今回はホント面白かったな。表面上は進展していないように見えるけど、水面下ではいろんなところで決着がつきましたよね。というか今後マリみてに新刊が出なくてもいいかも(爆。個人的にあの祐巳のうきうきした感じで終わってくれても、全然問題ありません。むしろ、この巻の面白さが次で壊れるかもと思ったら、出ない方が幸せです。まぁ出るんだろうな……。そしてまた私は買うんだろうな……。

 
 
●それ以外のことについて言えば、
 
 
 
《 日記感想Book Review化、座談会公開 》
 
 春休み中に終わらせようと思ってましたが、未だこの二つの懸案事項が処理できずここまで来てしまいました……。
 休みを利用してどうにかせねば……。
 ということで勉強忙しいけど、やらなきゃね>D、ソラ、そして自分……orz
 





4月12日 火曜日 (千秋)
 

だっていつだって耳澄ませば Break Beats 流れ出す
どんな時だって口開けば 言葉が溢れ出すから
これこそがオレの力だから バンリバン ファンキーな my soul

 
●最近読了した本について言えば、
 
 
 『蓬莱学園 弁天女子寮攻防戦』 (著:新城十馬 他/富士見ファンタジア文庫)
 
 評価 
 
 蓬莱学園シリーズ短編集第一弾『弁天女子寮攻防戦』。この短編集は珍しくてですね、本編筆者・新城十馬以外にも、波多野とおる、賀東招二、玖条正文、一二三四郎の4氏がそれぞれ短編を一本ずつ書いています。なんでも『蓬莱学園』はもともとネットのTRPGらしく、そこでこのように色々な作者が一つの世界観を舞台に物語を書く、ということになったらしいです。
 まぁこんなことはどうでもいいので、それぞれの短編についての感想を。
 
 
 ・『冒険者求む!』 (著:波多野とおる)
 
 評価 
 
 えー……彼氏彼女の関係の男女が、宝探し同好会の前部長が隠したお宝(ペンダント)を見つけるために奮闘するみたいなお話なんですが……つまらん。圧倒的につまらない。最初からこれでは先が思いやられる……。
 
 
 ・『弁天女子寮攻防戦』 (著:賀東招二)
 
 評価 
 
 面白かった〜。前の短編があまりにもつまらなかったので、かなり警戒していたのですが、さすが賀東先生。面白かったです。この作品は賀東招二が表舞台に出てきた比較的初期の作品だとは思うのですが、それでもやはりこの後の『フルメタル・パニック!』に繋がるものがあると思います。それでいて蓬莱学園っぽい作品です。とにかく面白かったです。
 
 
 ・『硝子壜の中から』 (著:玖条正文)
 
 評価 中中
 
 ホラー小説みたいで面白かったですが、これ『蓬莱学園』でやる必要はないと思うんですが……。出てくる人全員学生じゃないし。
 
 
 ・『卒業の条件』 (著:一二三四郎)
 
 評価 
 
 普通の話でした。特に面白くなる場所はなかったし。『冒険者求む!』みたいな話だったし。それに最後は謎に終わっちゃったし……。ん〜一発ものなんだからちゃんと書き込んだ方がいいと思うだけどな……。
 
 
 ・『南の島に、魔女の群れ 〜名探偵・知里しのぶの事件簿より〜』 (著:新城十馬)
 
 評価 
 
 本編執筆者である新城十馬が書く短編は『名探偵・知里しのぶ』シリーズ。この後の短編集にも掲載されています。話としては元探偵である教師、知里しのぶと生徒・笙クンが一年己卯組で起こる事件解決に臨む……みたいなお話です。蓬莱学園の特性を活かしたミステリーです。
 内容は……まぁこじつけという気がしないでもないということもないようなあるような……まぁつまりあんまり面白くありませんでした。これが後も続くのか……。
 
 
●それ以外のことについて言えば、
 
 
 《ライトノベル・ファンパーティーはただいま延期中です》
 
 ただいま協賛しています『ライトノベル・ファンパーティー』は延期しているようです。4月2日から延期しているようなので、今更書くことではありませんが、とりあえず。スタッフの皆さん頑張っているようなので、近いうちに素晴らしい “ライトノベル・ファンパーティー” が開かれることでしょう。期待してます。応援してます。
 それにしてもこの延期で文庫3月発売分も投票の対象にならないかなぁ。そしたら『BBB 3』に投稿できるのに……。
 
 
 《最近忙しくて……》
 
 新学期が始まって急に忙しくなってしまいました。日記のBook Review化で忙しいし……。ということで今日はかなり簡単な更新です。すいません……。
 




4月13日 水曜日 (D-human)

 誠に申し訳ありません

≪謝罪≫
 ここ数回の日記、自分でも納得のいく書評(感想)が書けなかったので、公開は止めていました。
 楽しみにしていた方(いるといいんだけどなぁ)、申し訳ありません。
 いろいろと考えた結果、これまでのような書評は一時停止することにしました。私が書評を書く場合、かなりの時間を費やさねば“まともなモノ”は出来上がらないようなので……。

 今回の書評は、かなり“邪道”なモノです。
 作品の中身を伝えようとしたら、片手間な書評では無理。
 ならばどうするか?
 実際に作品を読んでもらうのが一番いい。
 だが、読むには本屋で買わなければならない。それはちょっと違うだろう。
 ならばならば、無料で読めて作品の雰囲気がわかるモノは無いだろうか?
 あった。
 “二次創作”だ。

 そういうわけで、書評対象作品の“二次創作”の紹介をすることにしました。
 本当なら、オリジナル本編(以下「本編」)をよんでから二次創作作品を読むものなのですが、この際気にしない。
 私の経験上、二次創作を読んでみて面白ければ、大抵本編も面白いです。
 もし本編が面白くなくても、二次創作で楽しめたなら出費の元は取れます。
 いってみれば、二次創作は“保険”にもなるということです。
 問題は、本編を読んだことが前提になるので、登場人物等の紹介が二次創作内でされる事は殆どありません。
 とりあえず登場人物は名前のみで覚えるようにしましょう。
 (偶に、本編には登場しない“オリジナルキャラクター”というものが存在します。“オリキャラあり”の場合は注意してください。)


≪書評というより、もはや紹介≫
火魅子伝・火魅子炎戦記シリーズ(著:舞阪 洸/富士見ファンタジア文庫)
 この作品、ゲーム原作みたいなので、小説版との多少の誤差があるかもしれません。御了承下さい。

火魅子伝〜If〜』(小麦八郎の部屋
 主人公の性格が違ったら?
 そんな感じの作品。
 かなり本編に近い形でスタートするので、とりあえず読んでみようかと思ったらこの作品を薦めます。
 本編の巻数との対応も掲示されているので、できればそれに合わせるといいでしょう。
 主人公:真面目さ60%UP・スケベ度60%DOWN・慎重さ40%UP

滅びの逆行者』(暇人は海に吼える
 最悪の結幕を迎えた主人公が、最初からやり直す機会を与えられたとしたら?
 そんな感じの作品。
 シリアス傾向ですが、ダークというほど重くはないです。
 本編(おそらくゲームを元にしています)と一番違うのは、主人公ですね。性格、能力等がかなり変わります。とはいっても、本質的な性格は変わりません。仮面を着けた感じですね。
 主人公:人の良さ40%DOWN(クール度200%UP)・能力値(策謀・戦闘等)MAX

 他にもいろいろとありますが、とりあえずこの二つをオススメします。
 もっと二次創作作品が読みたければ、(御神狂/火魅子伝同盟)の“SS書庫”&“投稿掲示板(火魅子伝同盟側)”も見てみるといいでしょう。






4月15日 金曜日 (千秋)
 

Freeplay 何度でも Replay
だってあたって砕けてないぜくだらない play

 
●最近読了した本について言えば、
 
 
 『蓬莱学園ー恋愛編 パーフェクト・ラブレター』 (著:新城十馬 他/富士見ファンタジア文庫)
 
 評価 
 
 蓬莱学園シリーズ短編集第二弾『パーフェクト・ラブレター』。今回の執筆者は雑破業賀東招二、そして新城十馬の3氏です。雑破業氏は「青少年にひとときの楽しみを与える実用書」なるマンガの原作者らしい。どのような実用書かは、私にはよくわかりませんが。
 
 
 ・『トキメキ以上、初恋未満』 (著:雑破業)
 
 評価 中中
 
 普通のラブコメ。普通過ぎて逆に蓬莱学園シリーズでは読めると思ってませんでした。そんなラブコメ。筆者の腕があるのか、話は単調ながらなかなかに楽しんで読めました。
 
 
 ・『ポバティーズ・パラダイス』 (著:賀東招二)
 
 評価 
 
 うわ、これ面白い! 話は、とある少女に恋した黒人ラッパーの話なんだけど、この「黒人ラッパーが恋する」という異色のストーリーがとにかく面白い。特にラストなんか凄い。『パルプ・フィクション』みたいだ……。
 でちょっとHIP HOP聞きかじっている者としては、この作品の主人公・マリオの設定である「黒人ラッパー」について一言、二言言っておきたいのです。まず、この作品中に出てくるラッパーはいわゆる「ギャングスタ」というもので、普通の人がHIP HOPと聞いて真っ先に思い浮かべる、いかつい格好した黒人(白人にも「ギャングスタ」はいるらしい)のことです。マリオが言っているようにこのギャングスタたち、ひいては黒人たちにとってHIP HOPという文化は、ある時代(そして今も続いている時代)において自分たちのアイデンティティを守るために必要とされて生まれてきた文化だった(らしい)。
 で作中のマリオの言葉なんですが、印象的だったので引用しときます。

「俺は黒人で、マイノリティだ。そして俺はラッパーだ。暴力的に、赤裸々に、自己の存在を主張する。中指を立て、『Fしろ』と叫び、何から何まで気に食わないような顔をする。そういうモードのアートを愛する。だがこれはニヒリズムじゃない。自分と、自分のアイデンティティを守るためには、そうすることが必要だったんだ。財産だと呼べるものがたいしてない、そういう空間で暮らす俺たちにとっては、否定や攻撃がそのまま創造につながることもある」

 これが私の知り得る、海の向こうのギャングスタ像であり、そしてたぶん真実の一面だと思います。賀東先生がラップやHIP HOPを好きかどうかはこの作品だけでは読み取れませんでしたが、それでも間違った解釈はしていないと思います。卑下するのではなく、美化するのではなく、自分たちが知っていることをちゃんと描いたと思います。
 ま、ギャングスタに関してはこれぐらいでしょうか。あ、私がここであくまでマリオや皆さんが想像する黒人のラッパーを「ギャングスタ」と書き続けたのは、HIP HOPに携わる黒人や外人は決して「いかつい格好した黒人」ばかりではないからです。攻撃や否定から生まれた音楽を、ノイズ(スクラッチ)などとともに真のアートに昇華させようとしている人たちもいるのです。そのことをちょっと知ってもらいたかったので、あえて「ギャングスタ」という言葉を持ち出してこの作品を説明しました。
 この作品で最も痺れる場面は↑の後の場面なんですが、……そこは自分の目で確かめてください。『蓬莱学園』シリーズって絶版だけど(待て。
 
 
 ・『完璧な恋文(パーフェクト・ラブレター) 〜名探偵・知里しのぶの事件簿より〜』 (著:新城十馬)
 
 評価 
 
 ん〜前の『南の島に、魔女の群れ』よりは面白かったかな。読んでいる途中にぐいぐいと引っ張られるものがあったわけじゃないけど、オチはなかなか面白かったです。
 
 
●それ以外のことについて言えば、
 
 
 《PCに触れない日々》
 
 ここ最近あんまりPCに触れてません。最低限のメールチェックだけはやっていますけど、それが終わったら即システム終了。
 そんなこんなな生活を送っているせいで、ネットの話題を見落としがちです。あ、日日日氏が何かインタビューに答えているようですねモノグラフより)。それにDが面白いことしてるし。
 でもネットの話題がわからなくても、普通に生きていける今日この頃。ちょっと前まで「ネットがなければ生きていけない!」と思っていましたが、案外生きていけるものです。今年は受験生だしPC触ることはさらに少なくなるだろうな……。
 そういえば私信ですけど、Dとソラ、早く評価リストを送ってきてください。これがないと、Book Review化の作業が進みませんので。
 








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