日記

2004年

10月 後半 11月 前半/後半 12月 前半/後半

2005年

1月 前半/後半 2月 前半/後半 3月 前半/後半

4月 前半/後半

最新の日記







4月16日 土曜日 (D-human)

 信じることから始めよう

≪紹介コーナー≫
マリア様がみてる (著:今野緒雪著/集英社コバルト文庫)
 私はレイニー止めです。
 新刊については、友人が運営しているサイト(薔薇とロザリオ)で公開されている感想で御勘弁を。
 短編SSの執筆もしているので、よろしければ読んでやってください。

もうひとつの姉妹の形』(TTG
 もし祐巳と姉妹関係を結んだのが白薔薇だったら?
 そういう話なので、紅薔薇派の人は回避した方がいいかもしれません。
 私はこの作品を読んだ後で本編を読んだのですが、こちらの方が面白いと感じました。
 理由は、「静」の本編よりも「動」寄りで、読んでいて“飽き”がなかったこと。
 あとは、紅薔薇の本編よりも白薔薇の方が“姉妹”として成り立っていた気がしたので。

 現在、キャラクター人気投票が行われているようなので、よろしければそちらもどうぞ。

間違いだらけの「マリア様がみてる」』(相討ちネガティブギャング
 これは小説ではなくWEBコミック。本編のシーンをパロディ漫画化したものです。
 マリみてを読んでる知り合いの全員が気に入ってるようなので、紹介しておきます。
 つーか、普通に面白すぎです。


 





4月19日 火曜日 (千秋)
 

Today そうたどりついた公園 緑の中 俺は柵越え
冷たい風が丘を Go West 東の果てから星が声あげた
望遠鏡のぞいたところで何も見えず
だから全部そう苦い出来事も明日の糧にと
目を見開いて前向いて進もう

 
●気になるニュースと言えば、
 
 
 『ライトノベル・ファンパーティー』本格始動!
 

 
 ホントは4月16日にはお伝えしとかなければならないことでしたが、『ライトノベル・ファンパーティー』が本格始動し始めましたようです。手始めにまず、 “私のイチオシ” のメッセージ募集が始まりました。私はまだ投稿してないんですが(汗)、5月15日の締め切りまでには死んでも投稿させていただくので、皆さんも是非、投稿を。
 そして今年の『ライトノベル・ファンパーティー』はこれだけでは終わらないようです。「ライトノベルファンのためのリンク集」なるリンク集“ライトノベルサイト案内”も同時に公開されました。これは凄いです。作家サイト、絵師サイト、出版社のほとんど(いや、全てか?)を網羅しているリンク集です。これはホントありがたい。喜んで使わせていただきます。
 また4月18日からはクリエーターの方々からのメッセージが公開されはじめました。マジ豪華です。 “messages to lanopa!” 。皆さんもご覧を。
 ということで去年よりさらにパワーアップしたラノパ。Check it out! ということで。
 
 
●最近読了した本について言えば、
 
 
 『蓬莱学園ー部活編 騎馬っていこう!』 (著:新城十馬 他/富士見ファンタジア文庫)
 
 
評価 
 
 蓬莱学園シリーズ短編集第三弾『騎馬っていこう!』。今回の執筆者も
雑破業賀東招二、そして新城十馬の3氏です。部活編ということで、蓬莱学園に存在する変な部活を主に取り上げています。じゃ、感想に。
 
 
 ・『奇跡の三・三・七拍子』 (著:賀東招二)
 
 
評価 
 
 あれ、どこで奇跡が起こったの? というかこれ賀東先生が書いたの? なんかむちゃくちゃつまんないんですが……。ストーリーは応援団についてお話だったのですが……。いや、ホントにどこも特に面白くなかった……。
 
 
 
・『正しい児童文学』 (著:賀東招二)
 
 評価 

 
 確か「ザ・スニーカー」で『正しい文学』とかなんとかいう連載があったような気が……いや、全然関係ないんですけどね。
 
面白かったですね。主人公は前の短編集『パーフェクト・ラブレター』に収録された『ポバティーズ・パラダイス』に出てきたハーヴェイです。しかし黒人でラッパーの付き人の人間が児童文学研に入って真面目に児童文学を書いているとは!!(それも自室の壁に<星の王子さま>のサン・テグジュペリの写真を貼付けているんですよ……!) 面白すぎて想像に耐えられません。
 まぁ最後のオチはだいたい予想がついていましたが(ってかこれ気付く気付かないの問題じゃないんだよな……)、それでも面白かったです。この黒人コンビもう一回見てみたいです。
 
 
 
・『騎馬っていこう!』 (著:雑破業)
 
 評価 
 
 
落ちもの系のお話。というか完璧に形式化されたストーリーをやっているだけなので、楽しめるところが何処にもない……。唯一変なところと言えば、部活が「騎馬戦部」っていうだけかな。ホント、それ以外本当に普通。
 
 
 
・『幽霊本塁打第一号 【問題編】【解答編】 〜名探偵・知里しのぶの事件簿より〜』 (著:新城十馬)
 
 評価 
 
 
無理矢理過ぎ! この一言につきます。特に面白くなかったし。新城十馬にはこの蓬莱学園短編で、なんか別のシリーズ書いて欲しい。もう、つまんね!
 
 
●それ以外のことについて言えば、
 
 
 
《忙しい日々》
 
 うお〜死ぬほど忙しくて、まともに作業できない。やっぱり4月は忙しいですね。別に新生活というわけではないのですが、やっぱり年度が変わると新しいことも増えるわけで……。だからと言って、協賛サイトなのにラノパの告知が遅れたことは本当に申し訳ないと思ってます。こんな小さいサイトを見ている方はあまり多くないでしょうが、それでも申し訳ない。3人いるから誰かやってくれるだろうな〜という考えは甘過ぎました。(あ、これ責めてるわけじゃないよ>D、ソラ。ソラはPC触れないし、Dは日記のログ作ってくれたし。とにかく私が働いてなかったということです。)
 いろいろと忙しいですけど、ラノパスタッフの皆さんを見習って私も頑張ろうと思います(ラノパのCGIは凄すぎです)。ということで作業作業……。
 





4月20日 水曜日 (D-human)

 ネタが無くなる……

≪紹介コーナー≫
風の聖痕 (著:山門 敬弘/富士見ファンタジア文庫)
  “聖痕”は“スティグマ”と読むみたいです。

風と炎の鎮魂歌』(堕ちた天使の世界
 《風の聖痕》と、サンデーで連載されていた漫画《烈火の炎》のクロスオーバー。
 《烈火の炎》の紅麗が『風の聖痕』の世界に跳んでいたら? という作品。
 《風の聖痕》か《烈火の炎》、どちらかの作品を知ってないと辛いかもしれません。
 ちなみに私は《烈火の炎》の知識だけで読んでいます。(実は《風の聖痕》を読んでない)

 とりあえず、あらすじの転載をしておきます。これ、マズイようなら御一報下さい。すぐ削除します。

 古より日本を影から支えてきた<炎術師>の一族、神凪家の宗家に生まれながら、一族で唯一炎を操ることのできなかった少年は、過去から来た一人の炎術士の少年と出会う。
 彼らは共に誓う。強くなることを。そして・・・・・・・彼らの新たな戦いの幕が上がる。

≪雑記≫
 二次創作ってアニメ・漫画・ゲームはよく見るものの、小説のは少ないですね〜。
 本編の後日談程度のモノは結構ありますけど、そういうのは本編知ってないと楽しめないからなぁ。
 紹介しようにもネタの限界が近づいております……。
 やはり無理があったか……。○| ̄|_






4月23日 土曜日 (D-human)

 ヤられる前に逃げ切れ

≪新書紹介≫
視力回復 超速読術 速く読めて目がよくなる驚異のノウハウ (著:川村明宏・若桜木 虔)

 今日はラノベではなく新書紹介
 題名通りの、速読&視力回復トレーニング本だと思ってください。
 私自身、この本で速読の練習をしました。
 高一の夏休みに軽く齧った程度でしたが、調子が良い時は“4000字/分”くらいのスピードで読めるようになってました。
 一年以上トレーニングをサボっていたので、最近では頑張っても“2500字/分”程のスピードまで落ちてしまいましたが……。

 速読を知らない人は、“分速二万文字以上”とか言われたら、「そんなに速く読んで頭に入るのか?」と疑うでしょう。
 実際、私自身も疑ってます。
 それでも、“2000字/分”程度ならば十分頭に入ることは確かです。なぜなら私がそうだから。
 ただ、内容の難しい本などに対しては、速読を行うことは不可能でしょう。
 当然でしょうけど、字が頭に入ってきたところで、内容が理解できないからです。
 「書かれていることを暗記するだけ」というのでは、読書とは呼べません。
 そういった本に対しては、内容を理解する為に、スピードを落としてゆっくり読みます。
 ですから、「速読? そんなもん必要ねーよ。だいたい速く読めても理解できなきゃ意味無いだろ」なんて言わないで下さい。
 理解できなきゃスピードを落として読めばいいんです。
 簡単な内容ならスピードを上げて、どんどん先に進めばいいんです。
 速読で、「最高の読書ライフ!」です。

 少々暴走しましたが、この本では“速読で視力回復”という理論がしっかり説明されていて、納得してから速読の練習に移れます。
 もちろん、「速読はともかく、視力は回復したい」という方にもオススメです。
 半信半疑で視力回復のトレーニングをするより、しっかりした説明を受けてからトレーニングした方が、効果も上がるでしょう。


 





4月26日 火曜日 (千秋)
 

ああ変わり行けば こんな日が毎週

 
●最近読了した本について言えば、
 
 
 『蓬莱学園ー転校編 香住の中の10万人』 (著:新城十馬 他/富士見ファンタジア文庫)
 
 評価 
 
 蓬莱学園シリーズ短編集第四弾『香住の中の10万人』。今回の執筆者も雑破業、賀東招二、そして新城十馬の3氏。んじゃとっとと感想へ。
 
 
 ・『香住の中の10万人』 (著:賀東招二)
 
 評価 
 
 素晴らしいっ! ブラボー! 面白い! 個人的に「この作品を読むために、蓬莱学園シリーズを読んできた」と言っても過言じゃないほど面白かったです。正直『蓬莱学園シリーズ』は私にとって期待してたほど面白くなかったのですが、この作品に出会えたので全部水に流します。ホント、素晴らしい。
 話は「主人公・竹中正樹は、蓬莱学園への転校初日、セスナ機で教室に不時着という何とも蓬莱学園の生徒らしいやり方で転校してきてしまった。そんな彼は半壊した校舎で一人の美少女に恋をした。しかし、その美少女・香住には重大な秘密があって……」というような流れで始まります。いやよくある話です。ここまでは。
 その美少女の秘密とは……まぁ題名を見てみればなんとなくわかるでしょう。いわゆる「多重人格」ってやつです。本当はちょっと違うけど。まぁ似たようなもんです。
 しかしこの作品が素晴らしいのは上のような設定のおかげでは勿論なく、《男の幻想(=男から見た女性像)》ってやつのおかげです(たぶん)。
 私はいつも思うのですが、賀東先生の作品は《主人公とヒロインが惹かれ合う過程》(または《男から見た女性像》)を非常にうまく書いています。フルメタの宗介×かなめにしても、<かなめは最初、宗介を変なやつだと思っている>→<宗介がスゴイ事をする>→<かなめは宗介に惹かれはじめる>ってな感じの流れを辿りました。つまり、「単純に主人公とヒロインが出会ったら恋に落ちるのではなく、ちゃんと主人公の魅力を見せつけてヒロインは主人公に惹かれるようになっている」、そういうことです。まぁここで、<かっこいい主人公の姿を見せつけた>という理由だけでヒロインが主人公に惹かれるという “単純な男の心理” なところが、《男から見た女性像》という事になるんですが……。
 で、私はここで何が言いたいのかと言うと、「賀東先生は非常に男性の立場から作品を書いている」ということです。「いきなり空から美少女が落ちてきて主人公(自分)に恋に落ちるのは納得いかないし、だからと言って主人公とヒロインの中が恋人同士じゃないっていうのは(自分にとって)つまらないし……。じゃあ間をとって主人公がかっこいいことしたから、ヒロインが(自分に)惚れたことにしよう」というようなことを展開しているわけです。勿論ここでの「自分」というのは筆者のことではなくて、その作品を読んでいる男性読者のことです。賀東先生は男性読者の要求を満たすような面白い作品を書き続けているのだ、と私は思っているわけです。
 で、やっと本題に戻るのですが。今回の『香住の中の10万人』は『フルメタル・パニック!』などより前に出版された作品な訳ですが、この《男の幻想(=男から見た女性像)》という点においては後の作品よりさらに深く踏み込んでいると思います。
 ヒロインは美少女。この設定を聞いただけであなた(男性読者)はどんなことを思い浮かべますか? 優しい女性? 主人公のことをやがては好きになる? 主人公(自分)のことを無条件に受け入れてくれる? ……そんなことを思う方はいらっしゃいませんか? いや、自分はそんなことは微塵も思わなかったと言い張る方もいるでしょう。でもちょっと待ってください。本当にそうですか? 多分ライトノベルを読んできた方は、マンガ、アニメ、その他の物語を多く読まれてきた人だと思います。そしてその多くの物語では最終的に主人公とヒロインは結ばれているはずです(もしそうじゃないとしたら、よっぽど暗い物語を読まれてきたのでしょう……)。つまりは読者が物語を読みはじめていこうとするときに、その読者の頭の中では無意識のうちに「主人公とヒロインが結ばれる」という結末が予想されていてもおかしくはないのです。もちろんそれは、予想した数ある結末の中の一つでしょうが、それでも条件反射としてそういう者を思い浮かべているはずです。
 というかこの物語の場合、主人公・竹中正樹がそうなのです。あの子はきっといい娘に違いない。最初の出会いのとき、竹中正樹はそう思って止まなかった。残念ながら竹中正樹はメタ的な考え方はしていないので、「主人公(自分)のことを無条件に受け入れてくれる」何てことは思ってませんが、「あの子はきっといい娘に違いない」というのはそれに近いものがある……と思います。
 さて、ここまでさんざん語ってきたのでわかってもらえるでしょうが、「あの子はきっといい娘に違いない」という主人公の思いは《男の幻想(=男から見た女性像)》に他なりません。
 しかしながら、ヒロイン・香住はそうではありませんでした。いや、それよりもさらに酷い。<優しい彼女>という人格もあるにはありますが、それが本物の彼女とは限らないのです。
 主人公は香住に優しい彼女(つまりは《男の幻想(=男から見た女性像)》)を望みます。しかしそれは主人公(読者)のエゴでしかない。多重人格を治す方法はあるにはあるが、本物の彼女を見つけることができない……いっそ自分の望んでいる<優しい彼女>をホンモノの彼女としてしまおうか――というような葛藤が(作中ではほとんど描かれてないけど)『香住の中の10万人』から読み取ることができるのです。
 つまりこの作品では《男の幻想(=男から見た女性像)》が現実に裏切られる、ということを描いています。そして同時に、その生温い幻想に浸かっていた主人公と、苦悩するヒロインを、この作品ではいかにして救うのか――それがこの作品の見所であり、最大の魅力でした。
 その方法を書いたりなんかしたら、完全にネタバレなので書きませんけど、「問題の本質を捉えて、その問題に勇気を持って向き合った」とでも言っときましょうか。いや、とにかく主人公が格好悪いんですけど、格好良いんですよ(意味不明)。男泣かせな行動を起こします。またヒロインのシーンもいいです。とにかく最高。
 んでもって最後のエピローグ。泣きました。背中で泣きました。面白かったです。
 
 ……もうむちゃくちゃな文章ですが、これで勘弁してください。とにかくこの作品だけは読んでくれ! ということだけ伝わればいいので。
 
 
 ・『ふわふわしっぽ』 (著:雑破業)
 
 評価 下下
 
 つまらない。以上。
 
 
 ・『11人いた(笑)! 〜名探偵・知里しのぶの事件簿より〜』 (著:新城十馬)
 
 評価 
 
 トリックは納得できる。でも動機が全く納得できない。蓬莱学園の生徒ってそんなに優しかったっけ? もう似非ミステリは止めてください……。
 
 
●最近購入した本と言えば、
 
 
 『武官弁護士エル・ウィン 私が望んだ私の世界』 (著:鏡貴也/富士見ファンタジア)
 
 読了済み。突き放された。くわしい感想は後日。だが一言。とっとと続きを読ませて……。
 
 
 『A君(17)の戦争 8 うしなうべきすべて』 (著:豪屋大介/富士見ファンタジア)
 
 読了済み。感想は……書くかわかんない。一言で言えば、『A君(17)の戦争』はウンチク小説に堕ちた。
 
 
●それ以外のことについて言えば、
 
 
 《あざの先生のメッセージが!》
 
 ライトノベル・ファンパーティーあざの先生のメッセージが届いておられます!
 ファンとしては無礼にも「多分宣伝ばっかなんだろうな……」と思って読みはじめたのですが、中々いいことが書いてありました。さすがあざのん!(←調子いいやつ)
 
 
 《『電波男』読みました》
 
 読んだんですよ、あれを。『電波男』を。
 友人に『超人計画』を貸したら、代わりに貸されたわけです。『電波男』を。
 で感想は……ん〜今度くわしく書こうかな〜ってな感じで、結構まともでした。
 というか言っていること、特に『恋愛資本主義』という考え方は非常に有効だし、大事だと思う。(萌えで世界を良くするみたいな考えにはさすがに納得できないが……)
 ってか結構影響されたかも。↑の書評もそういう考えを含んでいるし。
 とにかくフェミニズムの方はあの本を読んでみるべきだと思う。多分もうとっくの昔にわかっていることだけど、オタクの人が赤裸々にこの現状を糾弾しているのは、非常に意味あることだと思うから……。
 あと、この本に対する批評も欲しい。大塚英志あたりがこういうの得意だと思うんだけど……。とにかく誰か批評してください。
 皆さんも冗談半分で読んでみてください。冗談半分に受け取ってください。そして残った半分を真摯に受け止めてください。それがたぶん、この『電波男』の読み方です。
 
 







2004年

10月 後半 11月 前半/後半 12月 前半/後半

2005年

1月 前半/後半 2月 前半/後半 3月 前半/後半

4月 前半/後半

最新の日記



 TOPへ